以上を複合させ「装置」とするパッケージ設計にも対応。
制御を考慮したセンサー配置や、ユーティリティー安全対策をも考慮し、設計します。
少数精鋭のテクニカでは、電装設計者も、一般的にいうシステムエンジニアの職域もこなします。ですから、電装設計以外にもいくつもの業務を行います。
これらの中には、単に各設計の専門知識があるだけでは務まらず、お客様とのコミュニケーションや、顧客ビジネスを把握するなど、複合的な能力が必要になります。
設計は当然のこととして、システムの提案からお客様と打ち合わせを行いながら開発した製品が稼動した時の喜びは、とても大きいのです。
引き合いの第一段階は、ほとんどが口頭によるものです。明確な仕様が示されないまま、設計作業はスタートします。目的とする製品がその時点では世に存在していません。ですから、最初に“線”を引く者としては試練の場となるのです。 性能、設置環境、ユーティリティーから安全対策、果ては保証の範囲までと、装置の仕様を考えるべきことは、恐ろしく多岐に及びます。性能は当然として、使い勝手までをも想定した仕様が示せるのは、生産現場でもかなりのベテランの方くらいでしょう。 多岐にわたる条件を可能な限り想定するのが、この仕事の醍醐味でもあります。性能が発揮できることはもちろん、大切なのはそこから先のことです。オペレーターの使い勝手、お客様すら想像し得ないトラブルの種など、そこまで想定して完成の9割と、テクニカでは考えます。
設計者としての本当の喜びは、その装置を実際に操作しているオペレーターの「作業が楽になった!」、「効率が上がった」と言う笑顔です。これをもって、残り1割と共に装置が完成します。人間でもそうです。「生まれた赤ちゃんが健康に育って欲しい。」、さらには「人様の役に立って下さい」と思います。その装置の「母」であるお客様と、それを具現化する私たちを「父」とした場合、子育ても当初から、「共通認識」を持って当たった方がよりスム−ズに運びます。
性能の具体的数値や、諸々の項目を細部までをいかにお客様に想起していただくか、このポイントを重要視しています。「装置」と言うと一見、複雑そうに聞こえますが、「物の扱い方」のパタ−ンは、ある程度限られています。
正解はひとつではありませんが、その中から、いかにしてお客様の要求を満たし、かつ合理的な形体を導き出すかが、私たちの腕の見せ所なのです。
単純に「組立て」と言っても、部品ひとつひとつを組立てるだけでは通用しないのが精密組立て。
機械に触れる前にも色々な作業があるのです。
設計思想のチェックや、調整箇所・調整幅の確認、組立順序・調整順序を思い描きます。時には部品単位での寸法チェック、精度の要となる測定条件の確認までします。なぜならミクロン単位の精度を出すには、どれも大切な作業だからです。
条件一つで精度変化する精密組立ては、そのひとつひとつの作業の積み重ねと創意工夫で、装置の品質が決まります。また、同じ図面で、同じ加工品でも組立てる「人」によっても精度に差がでてしまいます。時には、設計者にもクレームをつけることがあります。
ですから、正確な精度を出して、組上げた時の達成感を知ってしまうと、誰にも“譲れない”作業になるのです
品名 | 型式 | メーカー |
---|---|---|
オートコリメータ | 光電式オートコリメータ2型 | ニコン |
万能投影機 | V-20B型 | ニコン |
ハイトマチック | HDF-450N | ミツトヨ |
三次元測定機 | BRT-A710 | ミツトヨ |
開発の仕事は、まずお客様がどのように装置を使用されるのか、しっかり確認することから始ります。
仕様書だけで開発を始めてしまうと、製品の操作性(作業性)を考慮することが難しくなるからです。また、ハード設計者・組込ソフト設計者が連携し、もっとも効果的な設計になるようにしています。
回路設計で生産性を大切にするのは当然のことです。さらに弊社ではコストにも気を配るように心がけています。
組込みソフト開発では、できるだけ単純な機能に絞ったモジュールで、階層構造とモジュール化を行い、保守性の高い設計を心がけています。モジュール内部のプログラムは、できるだけ簡潔な記述でまとめ、どの技術者でも解析しやすくしています。
読みやすいソースにすることで、設計資産として有効に活用できるだけでなく、ソフトの不具合への対処や先々のバージョンアップ時の対応を迅速に行うことができます。
FPGA開発では、デバイスの選択に重点をおいています。回路規模に余裕を持たせ、大きいゲートを選んでしまうことがよくありますが、できるだけ量産コストに重点をおいてデバイスを選択しております。もちろん、ゲート数が不足する問題の対策もしっかり考慮しております。
内部の設計では、回路ブロックにはとくに時間を多く費やしています。できるだけ汎用性のある機能を合わせ、動作検証できている安定した回路を構成するためです。また、基板設計も行っているため、あとあとの作業を考え、ピンアサインにはとても気を使っています。パターンの配線効率が上がるだけでなく、信号の品質に大きく影響するからです。
このように、ハード・ソフトの開発では、各工程を効率よく処理するために、さまざまな内容に常に気を配っております。
基板のパターン設計は、アートワーク(art-work)と言われ、テクニカでは、常に仕上がりの美しさを意識して設計しています。
また、とくに部品のレイアウトでは、設計者が、「自分で組み立てられるか?」ということを意識して作業を行います。
設計だけを考えてレイアウトすると、どうしても作業性が悪く、作りにくいものができあがることが多いためです。検査や調整作業でも、同じことが言えます。
伝送線路シミュレーションはやらないよりは、やった方がよいのが当然です。しかし、コストとの折り合いで、できないことが多くあります。
テクニカでは、「なぜシミュレーションするのか?」「〜だからシミュレーションしない」と、個々の案件で明確に判断し、最小限でのコストでシミュレーションすることを心がけています。
「コスト競争の中で、お客様に満足していただける製品作りとは何か?」
「コスト?」「品質?」
しかし、「安かろう・悪かろう」、もしくは「高かろう・良かろう」では、お客様には満足していただけません。
「安かろう・良かろう」の製品をお客様に提供するために、効率的な製造ラインの構築、スタッフのスキルアップ、効率化への提案と常に意識を向上させ取り組んでいます。そのひとつが、実装委員会でもあります。
「コスト」「品質」「納期」など数々の問題があり厳しい現状ではありますが、「物作りに対する熱意は誰にも負けません。」という気持ちで、日々基板実装に取り組んでいます。
品名 | 型式 | メーカー |
---|---|---|
SPGスクリーン印刷機 | NM-EJP6A | パナソニック |
NPM-W2プロダクションモジュラー | NM-EJM7D | パナソニック |
NPM-W2プロダクションモジュラー | NM-EJM7D | パナソニック |
鉛フリー対応窒素雰囲気リフロー炉 | SNR-840GT | 千住金属工業 |
SMTリワーク機 | SD-2000 | デンオン機器 |
BGAリワーク機 | RD-200L | デンオン機器 |
鉛フリー対応大気傾斜式自動半田付装置 | HC40-32LF2 | タムラ製作所 |
3D基板外観検査装置 | VT-S730 | オムロン |
X-Yインサーキットハイテスター | 1114型 | 日置電機 |
X-Yインサーキットハイテスター | 1240型 | 日置電機 |
装着部品確認装置 | 22X | 日本マランツ |
装着部品確認装置 | 22X-fx | 日本マランツ |
X線検査装置 | Ω-90 | ポニー |
昨今、お客様の短納期への要望は、より一層高まってきています。
メーカーによる標準リードタイム通りの納期では、お客様の要望に応えることができません。だからといって「できません」、「間に合いません」と言っていては、私たちの存在意義が無くなってしまいます。
ではどう対応するか?
テクニカでは、次の点を大切にしています。
トラブル品などが納期に間に合った時には、その喜びは何事にも変えざるを得ません。
“喜び”の積み重ねと“ものづくりの第一走者”として日々、調達活動を行っています。